| クリスマスローズの花のステージ・種・蕾・蘂・花 一粒の種子が芽を出し、やがて花を咲かせ、また種子を実らせて行くステージを クリスマスローズ・ガーデンハイブリットを例にとり解説します。 |
![]() |
夏を迎える頃、花が咲き終わった株は次の世代を残すために一花から十数の種子を大地に放ちます。 種の大きさはヴェシカリウスが最も大きく直径6〜7ミリ程度で一房に数粒、ガーデンハイブリットは様々で長さ3〜5ミリ程度・リビダス・ニゲルなどでは2〜3ミリ程度の大きさで、一つの種さやから数多く種を産みだします。 |
![]() |
前年の初夏に熟し大地に蒔かれた種子は、翌年の春に半年あまりの眠りから目覚め双葉を展開させ始めます。 初夏が来て親株の葉が茂るとほとんどの苗は消えて無くなりますが、生き残った苗が次の世代を担っていきます。 |
![]() |
発芽から約2年から4年かけて成熟し、青葉を茂らせ花を咲かせる準備に入ります。 |
![]() |
数年後の秋も押し詰まった頃には、夏に作られた時には小さかった花芽も次第に膨らんできます。 小さな花芽も寒さの訪れと共に伸びだし、可憐な花を咲かせようとします。 |
![]() |
クリスマスローズ・ガーデンハイブリットの蕾は、1月末から2月にかけて寒さが厳しくなるのを待ちかねるように茎を伸ばしてつぼみを膨らませます。 低温の早く来る地方ですとニゲルなどは、12月末から1月にかけて真っ白な花を咲かせ始めます。 クリスマスローズの多くの花でもガーデンハイブリットは、まだこの段階では本来持っている花の色は現れてきません。 |
![]() |
やがて雨が降り春を告げるとクリスマスローズは寒さの中で延ばした茎の先に蕾を開かせてきます。 開き始めた花の奥には雄しべがまだ堅く固まり弁の開きを待ちかねています。 |
![]() |
蕾が開きはじめた状態を横から見たところです。 花は一度には咲いてこず、僅かずつ開いてきます。 |
![]() |
花の弁は開きましたが、花の中心にある雄しべはまだ固く閉じていて、グリーンのネクタリー(蜜管)が大きくなってきています。 |
![]() |
花の弁が開き、花が開くにつれ固まっていた雄しべを周辺から開かそうとしています。 この頃から株の花の個性が表れ本来の花弁の色も表現されてきます。 花粉はまだ出していませんが、この時期から雄しべが展開するまでがクリスマスローズの本来の花色や形・株の持っている花の個性が表れ、クリスマスローズの花の最も美しい季節です。 そして雌しべは雄しべより数日先に熟し受粉のチャンスを待っています。 |
![]() |
セミダブルの花のネクタリーは雄しべが成熟し役割を終えると同時に全て落ちてしまいます。 |
![]() |
花の弁が開き雄しべが固まった状態から2〜3日しますと、雄しべが一本ずつはじけるようになり花粉を出すようになります。このころになりますと、暖かな日差しと共にミツバチや蝶がやってきて仲人をします。 |
![]() |
このグリーンのクリスマスローズのように完全に、花の弁が開き花粉管が均等に開く頃が、クリスマスローズの花が最も美しく見える頃です。 |
![]() |
クリスマスローズの全ての花の弁が開きました。 |
![]() |
花弁が開き10日もしますと役割の終わった雄しべは少しずつ落ち始め、それと同時に元の花(ネクタリー)も落ち、花の色も退色し始めます。 |
![]() |
役割を終えた全ての花粉管が落ち、雌しべだけが残ります。 花の中にはこの状態になりますとほとんどのネクタリーも落ちていますが、まれに雄しべが落ちてもネクタリーが暫くは残っているものもあります。 |
![]() |
雌しべに花粉がつき受粉しますと雌しべは少しずつ大きくなってきます。 一つの房の中にはガーデンハイブリットで8〜15の種子が入ります。 花の弁が開き初めて、この状態までは約一月。 あとは種子の熟すのを待つのみです。 |
![]() |
種房は次第に太り始め、種房を指で触れてみますと房の中に種子が入っているのが実感できます。 |
![]() |
受粉してから約2ヶ月しますと花の色は完全に薄れ元の花の色は無くなってしまいます。 熟した種子は房を破り土の上に飛び散り、翌年の春まで大地に包まれ半年あまりの眠りの季節に入ります。 |
![]() |
種子が飛び散った後には枯れた花だけが残り、やがて大地に帰っていきます。 これからのクリスマスローズは夏の暑さを避けるかのように、大きく葉をのばし、秋までの数ヶ月間夏眠に入ります。 |
2005/8 |
| TOPにもどる |