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クリスマスローズの種の高温処理と低温処理の必要性
クリスマスローズ(ヘレボルス属)の発芽までのプロセスには、種の採取後の湿度を保った上での高温処理と低温処理が必要となります。
種の採取後に枯れた花弁やしいななどの不純物を完全に取り去り、摂氏23度前後で湿度のある環境に約8週間、その後やはり湿度のある環境で摂氏マイナス4度から摂氏4度位で約8週間ほど過ごしますと発根発芽します。
温帯に生育するクリスマスローズ(ヘレボルス属)は、種が実って土の上に落ちても直ちに発根発芽する訳ではなく、種が水を吸湿し一定期間の休眠状態をえて気温等の環境条件が植物の生育に適してこなければ発根発芽しません。
自然の状態ですと雨や雪解け水・土の中に種が埋められたりしそれらが行われますが、人間が種を採取し発芽させ苗に生長させるには、自然が行ってきたことを人の手で人工的に行わなければ成りません。
それが種の高温処理と低温処理です。
また、この種子の高温処理と低温処理を連続して行いますが、この期間中に種を乾燥させて皺を作ったりすると、決められた一定期間内での発根発芽が見込めないことになり、発根発芽共に翌年1年後になることが多く現れてきます。
この高温処理と低温処理の最中に種に皺が出来るような乾燥や、過度の湿度(常に湿った状態やカビやコケが繁殖するような状態)を与えると、種の発芽が見込めなくなったり種を腐らせてしまう事が出てきます。この低温処理と高温処理は全てのクリスマスローズ(ヘレボルス属)に必要ですが、特に機材や容器などに特別の物を使う必要はなく、植物栽培に日常使っている清潔な鉢や赤玉土・バーミキュウライト・パーライトなどがあれば十分です。
クリスマスローズの種の温度処理が適切に行われた無茎種の交配種は、関東地方平地での発根が11月頃から12月初旬、発芽は翌年の1月中旬から2月にかけてで、最も発芽の早い種は原種のリビダスで11月、発芽の遅い種は原種のニゲルで播種翌年の2月頃になります。
クリスマスローズの種の採取時期は通常5月初旬頃から下旬にかけてですが、この採取時にはすでに種さやが破れ種は飛び出してきています。
この採取時点での多くの種は乾燥し皺が出てきていますが、種に出来た皺は発根発芽には全く問題はなく、採取後に種に吸湿させ土中保存するようにします。
クリスマスローズの発根発芽に関して最も悪い影響を与えるのは、高温処理や低温処理の期間中に種保存時に添加するバーミキュウライトやパーライト・他の赤玉土や鹿沼土などと共に種を乾燥させ皺を作ることです。
種の採取から発芽までの期間は8ヶ月ありますので、8月後半以後を高温処理・低温処理の期間に当てるようにすれば、なんら種の発芽成長には影響はありません。

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