●採りまきはクリスマスローズの種を採取し、秋まで土中で保存しないで、種の採取直後に種をまく方法です。
多くのクリスマスローズ(ヘレボルス属)は関東地方など、暖地の自然状態では2月頃から花を咲かせ始めます。花を咲かせ種を結び、その種が採取されるのは東京など関東地方以南で、5月のゴールデンウィークの頃を過ぎた5月中旬の頃からとなります。
北海道・東北地方などの寒冷地では、自然状態での花の季節が4月頃から5月になり、当然クリスマスローズの開花が暖地に比較して遅くなれば、種が熟すのもそれに連れ遅くなりクリスマスローズの種を採取できるのは6月から7月初め頃になります。
●クリスマスローズの種の選別 種さやが弾けクリスマスローズの種が地面に飛び散らないよう、種のさやが大きくなった4月頃に茶こし袋を種さやにかぶせて、さやの中に入っている種を採取します。
さやから出た種を枯れた花粉や花弁の屑などとより分けます。これらが残った状態で種の蒔き床に入りますと場合によっては発芽までに腐ったりして悪影響を及ぼすことが出てきます。
●クリスマスローズの種・殺菌消毒の方法
クリスマスローズの種さやから採取された種は、不要となったタッパー容器に入れダコニールやベンレートなどの殺菌剤溶液に数時間浸し、種や花弁の滓などに付いていたボトリチス菌(Gray mold)などの雑菌を完全に死滅させます。 ボトリチス菌(Gray
mold)は、灰色カビ病や苗立ち枯れ病など発芽したばかりの苗が最も多く罹る病気のもととなりますので、必ず種を殺菌剤での消毒をします。
●用意する材料
駄温鉢・赤玉土(小粒)・バーミキュウライト(あるいは小粒の軽石)・殺菌剤
●鉢に種を蒔く
夏から保存している種をまくのと同じですが、種まき用の鉢はプラスチックなどの鉢は使わず駄温鉢を使います。これはクリスマスローズの種をまいてから発芽までの期間に暑い夏が入るため、水管理に支障が出ないようにとの配慮です。駄温鉢は土を型に取り高熱で焼かれ鉢側面の通気性が良いため、発芽までの期間が長期に渡ってもプラスチックの鉢のように加湿になったりせず、蒔かれた種にとって最適な環境を得ることが出来ます。 夏7月から10月にかけては一回り大きな鉢に種をまいた鉢ごと入れ、土の極度の乾燥などを防ぎ夏の高温対策が可能です。クリスマスローズの種の蒔き方は通常の保存種の蒔き方と同じです。
参照
種まき実践編
クリスマスローズの保存種子の蒔き方
●発芽までの管理方法
種をまいた鉢の置き場所として最適な場所は、日陰で空気の流通が良く雨の当たらない場所。 水やりは表土が白く乾きすぎない頃に、土が鉢から飛び出さないように散水する。 水やりと同じにクリスマスローズの採りまきで最も注意しなければならないことは、ぜに苔を発生させないことに尽きます。 ぜに苔を土の表面に発生させてしまいますと、種が双葉を土の上に出すときに障害を起こさせてしまいますので、鉢の表面に日光が入らないよう遮光ネットや銀紙で軽く覆うようにしてぜに苔の発生を防ぎます。 3週間くらいに一回程度、水の代わりにダコニールなどの殺菌剤の希釈液を表土が十分に濡れるくらい散布します。 10月頃からは銀紙の覆いを取り去り通常の管理に戻します。
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