本文へスキップ

クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報

若泉ファームのサイトにようこそ。お届けするクリスマスローズは奇跡の花、ニゲルとチベタヌスの交配種「絹」、外覆輪のセミダブル「雅」、ホワイト糸ピコティ「FirstKiss」、グリーンピコティ「翡翠」、赤い雄しべをもつ「卑弥呼」、 第4のクリスマスローズジャンル「Shall We Dance」などオリジナル品種をネットショップにて販売していますのでご利用ください。

自然保護とクリスマスローズ

絶滅危惧種


JanJanの記事に日本の秋を彩る秋の七草、キキョウやフジバカマが絶滅危惧種になるかも知れないとの記事が載っていた。
クリスマスローズと同じに秋の七草キキョウや萩などの花は、とても好きなタイプの植物なので、この記事を見ると何故?となってしまった。

河川の護岸工事や道路工事などの土地開発が原因とされてはいるが、しかしそれだけなのだろうか?。
仕事で千葉や茨城、埼玉県などの田園地帯や丘陵地帯の近くを幾度となく見てきたが、確かに田んぼはコンクリートに囲まれ小さな川も童謡の詞かのようにさらさらと水が流れているわけではない。
以前より少しは良くなったと言われているが川岸や、そこから少し入った林の中には古くなった冷蔵庫・テレビなど電気製品のゴミが山ほど捨てられている。

クヌギや楢、山クリが茂っている林や山の下草がまず刈られていない。
その昔、畑や田んぼで使う肥料や家庭で煮炊きにつかう薪となってきた里山の雑木林には日本古来の植物は少なくなり笹や外来の雑草が生い茂っている。
道路際にはコンビニなどから買ってきて食べた食器やビニール袋などゴミの山。

かなり前、毎年秋今頃の季節、息子達をつれて茨城県の小さな山や林に山栗を取りに行っていた。
仕事のついでに里山に入って山栗の採れる場所を前もって見つけておく。
ヤブ蚊に刺されながらでも、キンカンの世話になりながらでも息子達に店で売られている人工的な大粒のクリより数段旨い山栗を食わせたかった。

収穫した山栗を家に持ち帰り、ゆであがった小さなクリを二つに割、スプーンですくって口に放り込むと、ほのかな自然いっぱいの甘みが口の中に広がる。

「どうだ旨いか」と聞くと、大きな栗より美味しいとの言葉が返ってきた。


ツクバエクスプレスが開通した茨城県の筑波地方、ちょうど山栗を採りに行った場所の近くに出かけていくと、ブルドーザーやユンボが赤土を煙のようにまき散らしながら走り回っている。
小高い林で、細い道の脇には山野草の世界などでは、のどから手が出てくるような植物が幾つも咲いていた場所。

テンナンショウ、金ラン、銀ラン、マムシ草、ジジババその他低山に自生している幾つもの山野草が今は表土がはぎ取られた赤土の下に埋もれてしまっている。
山栗の木も当然伐採されている。

先日、こんな記事をネットで見た。

中国の旅行社のホームページだが内容はというと好ましくない記事がある。

数年前、ドイツ人のグループが学術交流の名目で秦嶺山脈の自生地を訪ねました。
彼らは中国の保護植物クリスマスローズの標本を採ったため中国当局に厳しく処分されました。


日本からも中国四川省などにチベタヌスツアーなどとマチュア・業者などがこぞって出かけていくがドイツ人のようなことを起こすのではと危惧する。
特に中国は戦略物資、植物資源の宝庫とさえ言われて植物などの国外への移動には日本と違いかなり神経を使っていると言われている。

またヨーロッパの国々にヘレボルスの原種ツアーと銘打って、現地では雑草扱いされているからと堀採ってきたり種を取って来たりして、それを得意げにネットにばらまき販売しているものもいるようだ。

確かにヘレボルスの自生地見学に行った人の話では、新しく道路ができたりして数年前にはあったはずのヘレボルスの原種サイトが無くなっていたりしていると聞く

開拓が大切か、それとも自然保護が大切か。
クリスマスローズの原種自生地も、そのうちそうなるのだろうかとJanJanの記事を読むに付け複雑な思いをさせられている。

ここらで、ゆっくりゆっくり振り返ってみるのも良いかも。


 

クリスマスローズガーデン花と園芸の情報