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クリスマスローズ 実生チベタヌス

クリスマスローズチベタヌスの種さや
ヘレボルス チベタヌスの種さやです。
園芸界のチベタヌスは中国からの輸入苗に席巻されていますが、WAKAIZUMI FARMでは国内実生での増殖も行っています。
このチベタヌスは中国からの輸入苗ではなく、多くの人々の手を得て私共の農場にきたチベタヌスの株からの花です。
最初は7〜8年ほど前。国内で実生された、それも爪楊枝のように細い根だけが一本伸びただけの苗でした。

その苗も年月を数えますと、淡いピンクの花をたくさん咲かせてくれます。
今ではその苗も種をつけて後の世代を作ろうとしています。
昨夜からの冷たい雨を浴びながら実生のチベタヌスが淡いピンクの花を見せ始めました。
20種のヘレボルスの原種の中で唯一アジアに住み家を見つけたヘレボルスです。
せっかくピンクの花を開き始めたのに、花は地面すれすれで咲いてきてしまいました。
クリスマスローズは低温に曝し暖めると茎が立ち上がってきて花を開いてくれますが、多くのヘレボルスの場合温度を人の手で管理しないでいると最初の花が地中間近で咲いてきてしまうことが出てきてしまいます。

しかしもうしばらくすると、また少し暖かい日が続いてくると茎を伸ばして自然の状態で咲いてくれますので、それまで首を長くしてピンクの可憐な花が咲くのを待つことにしましょう。
チベタヌスの花芽
クリスマスローズの原種チベタヌスの花芽が、寒さと共に大きくなってきました。
すでに種を蒔いてから7年。
私どもの所に来てから、すでに5年の歳月が過ぎています。
地堀の株2株、それと共に春に発芽しそれこそマッチ棒のような細い根をした幼子が二つ。
その細い根を一本、それを育ててきました。
やっと、葉芽ではなく、太い花芽が土の中から顔を出してきています。
栽培方法は、夏に葉を枯らさないよう、出来る限り秋10月頃まで緑色をした葉を残すよう肥培に努めてきています。

使っている土はクリスマスローズハイブリットの標準用土に2〜3割軽石を混合した用土です。
特に凝れと行った、マニアックな土や肥料は使用していません。どこでも入手可能な一般的な土を使っています。
注意することは水はけは当然のこと、肥料はIB化成とJAで販売している鶏糞を混合した有機肥料を与えています。

ただ誰にでもお勧めできないかも知れませんが、夏の水やり。
これには神経質といっても良いほど注意を払います。
日中は例え、水切れになるようでも一滴も与えません。
水を与えなければならないような、そのようなときには太陽の当たらない場所に移動させます。
また、水やりは一日一回夕方4時以降、鉢底からたっぷりと水がしたたり落ちるようにたっぷりと与えています。

クリスマスローズの原種には、チベタヌスやニゲル、リビダスなどと色々ありますが、夏に葉を枯らすようにしては結果は惨めなことになるかと思います。
秋も深まってきた頃、また冬になった頃まで緑色を見せてくれるような配慮が必要かと感じています。
写真でも、まだ上に向かう葉茎は緑色を見せてくれています。
このクリスマスローズ チベタヌスの花が咲くまであと二月。
チベタヌス
実生の種からから双葉を見せ、やっと6年目の夏を迎えた今日のチベタヌスです。
チベタヌスというと夏に葉が枯れると、クリスマスローズ関係の本などに書かれていますが、夏には枯れず秋になってから葉は枯れてきます。

夏に葉が枯れるのは春からの生育が十分では無く、むしろ生育不良と言っても良い状態です。
そのような葉が枯れる状態を見て、夏に枯れてくると本に書いているのかも知れませんが、他の植物などを見ている限りほとんどの植物は秋、気温の低下と共に葉を枯らし冬支度を始めます。
それが自然の状態でチベタヌスだからといって夏に葉が枯れることは正直失敗なのかも知れません。実生からのチベタヌスでなく根を切られた輸入苗だからかもしれませんが。
現在他のクリスマスローズと一緒に、約10株ほどのチベタヌスを栽培していますが、根の生育が悪い状態のものは7月頃には葉を茶色にしてしまいます。
このチベタヌスは現在8号のテラコッタに入っていて、この春に初めて淡いピンク色の花を見せてくれました。

参考に土は栽培初期の頃からハイブリットの用土に若干腐葉土と軽石を多めに使っています。
水やりは6月末頃より、毎日土が濡れていても午後4時過ぎに鉢の底穴からたっぷり水が抜けるように与えています。
これは日中の気温が30〜35度を示すことが多い東京ですと、クリスマスローズが入っている鉢の用土が水で濡れていても日陰で土温32〜34度を蓄え、日射のある場所ではそれを上回ってしまい、植物の葉から水の蒸散も少なくなり生育に悪影響を与えるからですが、新鮮な、そして冷たい水で鉢や土の温度を冷やすためのものです。

そしてクリスマスローズの鉢周りへの打ち水。
遮光は約70パーセント。
午後2時頃に20分くらい僅かに日光がハウスの遮光の間から漏れてきてしまいますが、それさえも特に問題はありません。
株の植え込みは深植え。
茎の基から発生するであろう、葉芽、花芽を、そして上根を乾燥させないようにとの配慮です。
猛暑だった今年の夏もこれからは今日みたいに気温26度というのも多くなってくると思いますので、暑い夏を過ごした葉が花芽の成長にと頑張ってくれるものと思っています。
原種チベタヌス
チベタヌスの蕾があがってきました。
7年ほど前に実生され発芽翌年にやってきたものです。
来たときには、細い根が一本。
これで、育つのかなと内心疑っていたものでした。
ところが、その後4年ほど過ぎ、やっと花芽らしきものが植土の表に顔を出してきました。
左奥の白く細い芽は葉芽、手前の太いのが花芽。もう少しするとピンクの花が開きます。

現在の栽培方法は。
18pのテラコッタ。
用土はハイブリットの土に2割ほど多く軽石を混ぜています。
6月から10月末までは無肥料。
現在の肥料は(5:10:5)の緩行性肥料。

水やりは毎日、土の表面は乾いていようがいまいが、朝必ず底から抜け落ちるほど水を与えている。
決して、難しいことはやっていない。
ただ、チベタヌスの栽培にとって一つだけ困難なことがある。
ここは東京、夏の夜間の温度は並大抵のことではない。
数年前の夏は、記録に残るほどの高温。
摂氏40度を超えた日もあった。
この夏の昼間夜間の温度の高さはこのクリスマスローズ・チベタヌスにとっては厳しい気温だったと思う。
このチベタヌスだけが厳しい夏を乗り越えたのではない。他のハイブリット・原種、全て厳しい夏だったはず。

クリスマスローズなど、花を見せるまで数年、いや5年も6年もかかる園芸植物はそう多くない。
少数派。
だからこそ花を見せてくれるまで種や幼い苗から栽培し育てる喜びが出てくる。
あと、三ヶ月。
今年のシーズンはクリスマスローズの開花が早いようで、このチベタヌスも例にもれず、開花は早くなるだろう。
チベタヌスのピンク色の花 チベタヌスのピンク花
この淡く花弁を開かせているのが、本物のチベタヌスです。
花弁が開いたときの花の直径は6センチ前後。
現在は8号のテラコッタに入っています。
気温が低いため、花は未だ土の際で咲いていますが、僅かでも気温が高くなってきますと30センチ以上に茎が伸び爽やかなピンク色の花を誇らしげに春の風になびかせます。
ここしばらくの暖かさで原種のチベタヌスの蕾がピンク色に染まってきました。
このチベタヌスは中国からの輸入の苗ではなく、チベタヌスが再発見されてからそれほど遠くない頃に国内で実生された株の株分け苗です。

ブティック・ムックno.555 花と緑の園芸 クリスマスローズの表紙を飾った地植えの株と同じです。
輸入された苗のほとんどは根腐れなどで腐ってしまい花を見せてくれるのは希ですが、国内で実生され数年たったチベタヌスの苗は地植えでも鉢植えでも大差なく育ち、暑い夏の水やりのテクニックだけで十分に育ちます。
私どもの所での用土などはハイブリットに使う用土に、1割ほど軽石を多く混ぜたものです。
肥料もハイブリットと同じ。
置き場所も同じ。
毎年秋に植え替えをします。

実生からですと発芽から開花までの日数は約5年から6年。
今年、来年と少量ですが、本格的にこのチベタヌスの実生苗の増殖に励みたいと計画をしています。
チベタヌス蕾
ブティック社から出た「花と緑の園芸 冬の妖精クリスマスローズ」の表紙を飾ったチベタヌスの姉妹株です。
私の元にこの株が来たのは3年前の今頃。
畑から堀あげた状態で根は短く切られていました。
早速鉢にあげ1月ほどしますと、ピンクの地にうっすらとベィンが入り、それまで見たチベタヌスとはまったく異なった個体で素晴らしいの一語に付くような花でした。
それがこの花です。
開花したチベタヌスの花
昨日、土の間から顔を覗かせてきましたチベタヌスの株の蕾です。
あと、6週間もしますと上の写真のようなピンクの花を咲かせて楽しませてくれるでしょう。
     20051218182427.jpg     クリスマスローズチベタヌスの地植え花
このページは数次にわたるチベタヌスの記事をまとめています。
  四方山話 3