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クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報

若泉ファームのサイトにようこそ。お届けするクリスマスローズは奇跡の花、ニゲルとチベタヌスの交配種「絹」、外覆輪のセミダブル「雅」、ホワイト糸ピコティ「FirstKiss」、グリーンピコティ「翡翠」、赤い雄しべをもつ「卑弥呼」、 第4のクリスマスローズジャンル「Shall We Dance」などオリジナル品種をネットショップにて販売していますのでご利用ください。

クリスマスローズの挿し葉での増殖

挿し葉

クリスマスローズの増殖に関しては専ら実生が中心で次いで株分けが行われてきました。
クリスマスローズは実生からの増殖ですと遺伝的に固定されたものを得るには困難で、ヨーロッパなどの国々では株分けを中心に行われてきました。
しかし株分けでは数多くの新たな株を得るには途方もない時間がかかりますので、最近ではクリスマスローズの増殖の多くは実生やメリクロンによって行われています。

この挿し葉での増殖は株分けと異なりクリスマスローズを増やす一般的な方法ではありませんが、クリスマスローズガーデンハイブリット(ヘレボルス)の増殖方法の一つの方法として茎が折れたりしたら試験的に試していただけたらと思います。

またクリスマスローズの挿し葉での増殖については、株分けなどと違って管理が悪いと失敗する可能性がほとんどで、またうまくいっても花を見るまでは実生以上の年月がかかりそれほど重要な事とは考えていませんが、一つの話題としてチャレンジ精神旺盛で物好きな方がいらしゃったら、自己責任の範疇でクリスマスローズの挿し葉での増殖を試してみるのも良いかもしれません。

もうだいぶ前になりますが、庭に植えていたガーデンハイブリットの株の茎が、頭上から落ちてきた枯れ枝で折れ、以前やっていた盆栽の五葉松や黒松の芽が挿し芽で増殖できるのだから、宿根草のクリスマスローズ では可能だろうかなどと考えた末、折れた茎を土の中に差し込んでいたのがこの方法の発端です。
しかしその芽はどうにかこうにか活着してすでに5年の歳月を過ごしているのに、残念ながらこのシーズンもその株は実生から15ヶ月の株と同じサイズで未だに花を見せてはくれていません。
挿し葉されて活着したクリスマスローズの苗

挿し葉の方法
クリスマスローズの挿し葉の方法は株分けや種まきの時期と同じ秋の9月末から10月にかけての気温が20度前後の頃、春にでた葉を茎の付け根からむしりとります。

ここが肝心でハサミなどで茎の途中から切り取りますと、これは発根どころか挿し葉後約半年の時間を無駄にするようになります。カルスさえ出来ずまず100パーセント活着しませんし葉は腐って枯れてしまいます。葉の茎を元茎からはがし取るようにして取り去ったら、そのまま無菌の赤玉土やバーミキュウライト・鹿沼土などの用土に斜めに6〜7センチほど差し込んでおくだけです。

ただ、クリスマスローズガーデンハイブリットは、葉の表面積が大きいため水の蒸散が激しく、他の葉の大きい植物の挿し芽同様葉を半分くらい残して切り取ります。
特にメネデールなどの活力剤に葉茎を浸すことも必要はありませんが、メネデールは弱ったりした植物の活性を良くする効果が期待されますので使用するのも良いでしょう。

苗床の用土を加湿にしないようにして直射日光や強い風の当たらない日陰に置き、用土や葉を乾かさないように時々葉水を与えながら管理を続けます。
一度、茎を土中に差し込んだらその後は一切葉や茎を動かさないように注意します。

数ヶ月もしますと切り取られた茎の先にカルスが発生し、細い根が少しずつ伸びてきてきます。
その後しばらく過ぎますと用土の上に芽が伸びてきますので、根が植え替えの痛みに耐えられそうでしたら小さなポットに植え替えをして、後は通常のハイブリットの管理と同じようにします。
古い葉は新しい根・葉芽が出てくるまで、あるいは完全に枯れ去るまでは切り取らない方が無難です。

折れた茎の付近から発根している折れたクリスマスローズガーデンハイブリットの茎(葉芽が出来根も僅かながら見られる)
この方法はクリスマスローズの植え替え時に軸元から追ってしまったりした茎にも応用ができます。

 

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