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クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報

若泉ファームのサイトにようこそ。お届けするクリスマスローズは奇跡の花、ニゲルとチベタヌスの交配種「絹」、外覆輪のセミダブル「雅」、ホワイト糸ピコティ「FirstKiss」、グリーンピコティ「翡翠」、赤い雄しべをもつ「卑弥呼」、 第4のクリスマスローズジャンル「Shall We Dance」などオリジナル品種をネットショップにて販売していますのでご利用ください。

クリスマスローズの育て方 春4月 April


4月の花株
 クリスマスローズのハイブリットとギボウシ

クリスマスローズの花も4月頃になると気温の上昇と共に花弁の色が褪せてきます。
クリスマスローズの花は蜂や蝶などのいたずらで種を結び種房がふくらみ美しかった花弁はもとの萼片の色、グリーンやベージュ色に変化してきます。

有茎種アゥグチフォリウスの花
ガーデンハイブリットや原種もシーズン最後の花を咲かせていますが、4月は花を楽しむより来年に向けての作業を始めなければなりません。
この種の着いた花茎をそのまま付けたままにすると、来年の花付きに悪影響をもたらしますので種を採取する花株以外は花首から切り取ります。
来年も美しいクリスマスローズを楽しむクリスマスローズの育て方の第一歩です。

花が終わった茎は晴れた日に地際から3〜5センチ残して茎を切り取りましょう。
晴れた日を選ぶ理由は曇りや雨の日ですと切り口が乾燥しにくくなり、切った所からの病原菌の進入が心配されるからです。
また葉茎を切るハサミなどは十分に火や抗ウィルス剤(第3リン酸ナトリウムなど)で消毒し使用するようにいたしますが、火でハサミなどをあぶってしまいますと刃の焼きが無くなってしまいますので注意が必要です。

不必要な葉を切られたハイブリット新葉が立ち上がってくる

花後の手入れは必ず花茎を切り取りましょう
クリスマスローズのハイブリットを含め原種の無茎種の茎は必ず軸基から切り取りましょう。
花後に花茎を切り取らずに放置状態でおくと、株の充実期を迎えても葉は大きくなりませんので翌年の花付きにも悪影響をもたらします。
4月に入る頃になるとハダニなどのダニ類が卵から孵ってきます。
前年の春に発生した古い葉の裏側に卵が産み付けられていますので春の新葉は残して古い葉は取り除くようにしてハダニなどの発生を少なくします。

花茎を切らずにおいた株4月に花茎を切り取ったクリスマスローズの株
6月下旬の状態。
左は花茎を切らずに放置していた株、右は花後に花茎を切り取った株。

花後の有茎種(フェチダス・リビダス・アゥグチフォリウス)
フェチダスやリビダス・アゥグチフォリウスなどの有茎種の場合はこの時期には茎を切ってはいけません。
地際から新しく来年の花を付ける茎が伸びていることと思いますが、この新しい茎が元の花を付けている茎と同じ大きさになるまでは決して切り取とらず花を付けた茎が茶色になってから切り取ります。
もし新芽の成長が十分でないうちに切り取ったりしますと地上部と地下部の水分などのバランスがとれなくなり
最悪の場合は本体の株が枯れる恐れなどがあります。(葉と茎を残して花のついている部分を切り取るのは可能)
鉢植えのアゥグチフオリゥスargutifolius

4月の植え替え
4月に入っての植え替えは気温が高くなり成長の速度が少なくなりますので、根を大きく崩しての作業はなるべく避けるのが賢明です。
花を咲かせてからの翌年の花を咲かせるために最後の成長期に入っています。
この時期に鉢植え株の植え替えなどをしますと生育期間が少ないため、夏までに新根が十分に伸びられず株の成長に著しい悪影響が出てきます。
作業をしなければならない場合は根を崩さずにポットをゆるめるくらいで過ごし秋の本格的なシーズンまで待ちます。


鉢植え株の管理
鉢植えの株もすでに新しい葉が大きくなり茂ってきています。
この新しく出でてきた葉が次の年の花を付ける元になりますので、病害虫から株を守り元気良く育つようにしましょう。
葉が茂ってくるとと鉢植えなどでは
用土の乾燥が激しくなりますので水やりは葉を除けて用土に十分にしみるように与えます。
水やりと同時に葉の裏側についている害虫を水の勢いで落とすように心がけます。


花後のお礼肥 鉢植え株の肥料
4月中に花のシーズン最後の追肥(お礼肥)を与えます。
化学肥料や有機肥料のどちらでもかまいませんが、なるべくリン成分の多いものを使い、肥料成分が5月末から6月初めには用土の中に残っていないようにします。
梅雨の季節から後に肥料成分(特に窒素など)多く残っていますと根腐れなどの害や病気が出て来ることが多くなります。


クリスマスローズを栽培する肥料について

4月の病害虫
ブラックデスを媒介すると言われているアブラムシやスリップスなどの害虫が活発に動く季節です。
殺虫剤を散布する場合には
展着剤を散布する溶液に混和し雨で薬剤がながされないように注意してください。
アブラムシが発生しているかどうかを確認するには、自然の野山に自生している野バラや菜の花にアブラムシが発生していないかを確認すると良い。

アブラムシ
ニゲルなどはハマキムシやアブラムシなどが着きやすい為、オルトランなど浸透性の殺虫剤は欠かせません。
ウィルスに犯されたクリスマスローズの葉ブラックデス(黒死病)の症状が現れたクリスマスローズ
通常の薬剤は葉や花に水で溶かして散布するのが多いのですが、有る程度大きくなった地植えや鉢植えなどの株には、浸透移行性の薬剤(粒剤オルトラン・ベストガード・オンコル)を撒き、土中の根から植物全体に薬剤の効果が現れるような薬品を使用すると良いでしょう。
水和剤などの散布はクリスマスローズの葉が大きく茂ってきていますので、葉の上からだけでなく葉の下から葉全体に散布するようにします。
関東以南では4月に入る頃からハダニが繁殖してきます。葉の汁を吸うためクリスマスローズの体力が無くなり枯らしてしまうことがあります。

クリスマスローズの新しい葉が展開する頃になるとダニの被害が見受けられますので目視によってダニを発見すると同時に3月下旬頃からダニの卵と幼虫に効果のあるダニ剤を散布し被害を予防する。

益虫と害虫
ササグモ
クリスマスローズや植物に害を与える昆虫と、小さな昆虫を食料としている植物にとって益となる仕事をして役に立つ昆虫がいます。
クリスマスローズの付近でよく見られる益虫にはカマキリ、クモ、アカダニなどがいます。
一般にホコリダニなどは柔らかい葉や花・蕾などに害を与えますが
クモやカマキリなどは小さな昆虫を食べる肉食性のためクリスマスローズや他の植物に害を与えることはありません。殺虫剤を散布するときには益虫と言われている生物を殺さないような注意が必要ですがダニサラバなど一部のダニ専用農薬はカマキリなどの昆虫には昆虫には効果が無いようです。

カマキリの幼虫
蝶や蛾は卵をクリスマスローズの新しい葉に生み付け孵化した幼虫によって食害され、大きな被害を被ることがおきてきますので春から初夏にかけては注意が必要です。
クリスマスローズの被害ではニゲルやアゥグチフオリウスなどの有茎種に被害が多発します。

モンシロチョウ 被害を与えます
蝶の幼虫による食害
蛾の幼虫 ハマキ虫

種さやの袋架け
リスマスローズの種が実ってくる時期です。
実生でクリスマスローズの苗を増やすには、この季節に実った種房から種子がこぼれないように茶袋をかけるようにします。
関東地方基準で4月半ば頃までには袋かけを済ませるようにしてください。
時期を逸しますと種房が割れてしまい種子が散逸する恐れが出てきます

種を採取する必要がない花の種さやが大きくなってしまった場合には、さやの部分だけを指で取り去り株に余分な負担をかけないようにしましょう。

種が弾ける前にティーバックなどで種房を包む 種をとらない場合は種さやが膨らむ前に取り去る
採取の必要が無い種房は大きくなる前に花首からもぎ取る。
有茎種の袋かけ
有茎種アゥグチフオリウス、リビダス、フェチダスなどは1つ1つの種さやを包むより、花穂全体を包み込むようにして種を採取する。

クリスマスローズの種は乾燥させると発芽しないは本当か

水やりの注意
菜種梅雨の季節です。
花が終わると共に来年の花芽を付ける準備に株が入り新しい葉を伸ばし始めます。
葉が伸びる頃はそれまでの季節と異なり鉢植えの
用土も乾きが激しくなりますので十分な水やりが大切です。
水切れでクリスマスローズの新しい葉がしおれてくることも有りますが、そのような鉢の底から水がしたたり落ちるまで与えて一時的に日陰の場所に移動します。
花が咲いていた株などは葉を大きく広げてきますので、鉢植えの場合には葉を除けるようにして水を鉢の中に流し込むように灌水いたします。

こぼれ種から発芽した苗の移植

種さやから落ちたクリスマスローズの種は水で流されたりアリによって運ばれることもあります。


3月から4月にかけて庭に地植えしているクリスマスローズの周囲を見ますと、前年の初夏に種さやからこぼれた種子から発芽した苗が見られることがあります。
このこぼれ種から発芽した苗はまとめて大きく掘りとり1本ずつ3号のポットに移植して栽培します。
移植後の育て方や肥料などは通常の苗の育て方に準拠します。

3月                                  5月

 

クリスマスローズの育て方 月別管理12ヶ月

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