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クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報

若泉ファームのサイトにようこそ。お届けするクリスマスローズは奇跡の花、ニゲルとチベタヌスの交配種「絹」、外覆輪のセミダブル「雅」、ホワイト糸ピコティ「FirstKiss」、グリーンピコティ「翡翠」、赤い雄しべをもつ「卑弥呼」、 第4のクリスマスローズジャンル「Shall We Dance」などオリジナル品種をネットショップにて販売していますのでご利用ください。

水やり三年

簡単に見えて難しい

植物栽培で最も簡単に見えて難しいことは、水やり。

睡蓮などの水生植物の場合などを除いて、特にクリスマスローズに関して巷では様々なことが言われている。
特に問題なのは本などに書かれているクリスマスローズの水やりを、単に「水は控えめに」とか「土が乾いたら水をやる」。

この言葉や文面の解釈が非常に難しい。

シャクヤク  ギボウシ
松柏盆栽をやって遊んでいた頃、こんな話を聞いたことがある。
ある著名な盆栽師のところに弟子入りを申し込んできた若い者がいた。

この伝統ある古典の世界、徒弟制が残っていて簡単には弟子入りは出来ない世界。
師匠に何度となく通い詰め頭を下げても弟子入りは許可にならない。
そこで弟子入り志願者は、鉢の草取りや盆栽の水やりだけでもよいからやらせて欲しいと懇願した。
その時、即座にその弟子入り志願者に向かって師匠が「もう絶対に来るな」と一喝したという。
その師匠の本音は最も難しいのが盆栽を生かすか殺すか、「水やり、素人には任せられない、その水やりを簡単に考えている者には弟子入りは許可できない」とのことであった。

この水やりの「クリスマスローズの水やりは控えめに」。

この一行の言葉だけを解釈すると、水は少なくと解釈できる。
ところが実際は水を少なくしろではなく回数を少なく、そして鉢栽培での鉢の質や土の配合、地域性や環境性などを考慮に入れての控えめと言うことで、ただ量を少なくという意味ではない。

クリスマスローズを庭に植えているならいざ知らず、鉢栽培となると鉢の材質や植物のサイズに合わせた大きさ、それにつれて鉢の深さなどが影響してくる。

浅ければ乾きやすくなるが、それでは深ければ良いのか?。

深ければ深いほど水やりは難しくなってきておいそれとは「たっぷり」などとほざけなくなってくる。

夏暑く冬多湿の豪雪地帯の新潟そして富山などの日本海側、北海道の空気が乾燥した寒冷地域、関東や関西地方のように夏の猛暑と冬の乾燥、関西や瀬戸内海地域のように夏の高温地域ではクリスマスローズを栽培する土や水やりそのものが全く異なってくる。
都会や田園地帯が広がる郊外でも異なってくる、全国一律と言うわけにはいかない。
イギリスと異なって江戸の昔から庶民まで行き渡っていた日本の園芸世界の言葉。

「水やり三年」。

夏の水やり 7月

植物を腐らせたり枯らしたりせずに、ある程度の水やりの感覚が解るのには少なく見積もっても三年の歳月がかかるということ。

もうじきクリスマスローズの植え替えの季節が始まり園芸店などでもクリスマスローズの苗が販売される。

栽培する地域と土、水やりの関係を考えてみたい。
栽培する地域によって鉢、土、肥料、水やりを少しだけでも工夫するとクリスマスローズの栽培は難しくなく、むしろ簡単すぎるようになる。


 

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